小結大栄翔(29=追手風)が、三役以上では唯一、全勝を守った。大関経験者の御嶽海を圧倒。立ち合いから休まず、回転の速い突っ張りを繰り出し、何度も上体をのけぞらせて完勝した。「立ち合いから終始攻められたのでよかった。突きの回転だったり、手と足の出し方だったり、しっかりと考えながら稽古してきた。その稽古場通りのことができた」と、堂々と話した。

初日から4連勝は、初優勝した21年初場所で同8連勝して以来、2年ぶりと状態は良い。ただ、初優勝時との比較を問われると「全然まだまだ前半なので。優勝とかはまだ。でも連勝できているのは気持ち的にいいこと。さらに自分の相撲が取れるようになると思うので、これからまた集中してやっていきたい」と、無欲を強調するように話していた。