日本相撲協会は30日、都内で理事会を開き、二所ノ関部屋に入門し、5月の夏場所(14日初日、東京・両国国技館)で初土俵を踏む中村泰輝(22)の幕下10枚目格付け出し資格を承認した。中村は日体大4年だった昨年10月の国体青年男子個人の部と、12月の全日本選手権個人で優勝し、アマ横綱に就いた。2つのタイトルを獲得したことで10枚目格となった。

また、幕下付け出し及び三段目付け出し資格に関し、規則の一部を変更した。新型コロナウイルス感染症の影響から、有効期間が4大会(全日本選手権、全国学生選手権、全日本実業団選手権、国体青年男子)の優勝日から2年以内だったものが、1年以内に戻り、3月30日から施行となった。

今後の日程も発表され、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)稽古総見が、5月4日に両国国技館内の相撲教習所で行われることが決まった。横審稽古総見は、新型コロナウイルスが感染拡大する以前の20年1月6月以来、3年4カ月ぶりの実施となる。