6場所ぶり8度目の優勝を決めていた横綱照ノ富士(31=伊勢ケ浜)は千秋楽に大関貴景勝を押し出して14勝1敗で場所を終えた。

表彰式では八角理事長から1年ぶりに賜杯を渡された。日仏友好杯の副賞で恒例の巨大な金色のマカロンも受け取った。土俵下での優勝インタビューでは、まず四方に頭を下げ「本当に優勝したんだなと。(膝の)手術して復帰できて本当にうれしいです」とホッとした表情を見せた。若手力士も台頭してきたが「力をつけた若い力士と対戦するのはうれしいし、ワクワク感がある」と振り返った。

14日目の27日は1差で迎えた2敗の関脇霧馬山との直接対決。寄り切りで制して13勝目を挙げ、千秋楽を残して6場所ぶり8度目の優勝を決めていた。3場所以上続けて全休して優勝した横綱は3人目。1989年初場所を制した北勝海(現八角理事長)以来34年ぶりの復活劇となっていた。

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