十両は西7枚目の一山本(29=放駒)が13勝2敗で制した。

新十両で元アマ横綱の大の里と2敗で並んでいたが、本割で大奄美を押し出し、大の里は狼雅に敗れたため、21年九州場所以来の2度目の十両優勝が決まった。名古屋場所で左膝を傷め5日目から途中休場も8日目から再出場。治療しながらも実戦を重ね、稽古を積んできた。今場所は優勝よりも再入幕を意識して戦ってきた。師匠(放駒親方=元関脇玉乃島)からは「守りに入るな」とアドバイスされた。「今日は攻めて相撲が取れたので良かった」と満足そうに言った。