日本相撲協会は29日、大相撲春場所で110年ぶりの新入幕優勝を果たした尊富士(24=伊勢ケ浜)が31日から三重・伊勢市の伊勢神宮で始まる春巡業を休場すると発表した。

診断内容は「右足関節捻挫、靱帯(じんたい)損傷」。春場所14日目に負傷し、千秋楽はケガを抱えたまま相撲をとって勝利し、偉業を達成した。

春場所で5勝10敗だった大関霧島(27=陸奥)は「頸部(けいぶ)挫傷、両肘挫傷、右上腕三頭筋腱炎(けんえん)」、かど番脱出後の14日目から休場した大関貴景勝(27=常盤山)も「右大胸筋損傷、頸椎(けいつい)神経根症」を理由に巡業に不参加となった。他に幕内の明生(28=立浪)、剣翔(32=追手風)、玉鷲(39=片男波)、島津海(27=放駒)も休場する。

春場所を腰痛で途中休場した横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)は巡業に参加する予定だ。