大相撲の大関琴桜(26=佐渡ケ嶽)と関脇阿炎(30=錣山)が、稽古で胸を合わせた日下尚(23=三恵海運)の金メダルを祝福した。

8日、東京・立川市で行われた巡業に参加。それぞれの部屋に2月に、日下が出稽古に訪れたといい、琴桜は「技術を吸収しようという気持ちが伝わってきた」と、熱心な姿勢が強く印象に残ったという。積極的に質問され、琴桜は「力が強い外国人に負けない差し方。距離の詰め方を聞かれた」と明かした。

琴桜は基本的に右四つだが、もろ差しでも取ることもできるなど、差し身のうまさは屈指の存在だ。「感覚的なことを聞かれた」といい、土俵外で実際に胸を出し、組み合ったことが、日下にとっては何よりの収穫。琴桜も「競技への向き合い方がすごい。僕も刺激になった。優勝してよかった」と、手放しで喜んだ。

阿炎には、ぶつかり稽古で胸を出してもらった。日下は幼少から相撲を経験しただけに、両部屋でまわしを着けて四股、すり足、てっぽうの基礎を無難にこなしたという。阿炎は「股割りもできていたし、教えることがなかった。力が強いし、押し方が上手。序二段に普通に勝っていた」と、身体能力の高さを絶賛。LINE(ライン)で「優勝おめでとうございます」と祝福したといい「相撲へのリスペクトを感じる方なので、すごくうれしい。また会う約束をしているので、金メダルは絶対に見せてもらわないと」と、笑顔で話していた。【高田文太】