遠い。大関経験者で東前頭4枚目の高安(35=田子ノ浦)が、またも悲願の初優勝を逃した。決定戦で大関大の里(24=二所ノ関)に送り出しで敗れ、またしても賜杯に届かなかった。

本割では小結阿炎(錣山)上手出し投げで下して3敗を死守。結びの一番で、同じく3敗の首位で並んでいた大の里が、大関琴桜(佐渡ケ嶽)に敗れた場合は初優勝が決まる状況に持ち込んだ。

大の里の本割は見ずに吉報を待ったが、決定戦へ。真っ正面からぶつかり、力尽きた。

優勝同点、次点は過去8度。これで9度目の無念となった。テレビ中継のNHKアナウンサーは「あと1歩」と絶叫し、解説の琴風さんも「勝たせてあげたい心情はあった。なかなか遠い。昨日の(美ノ海戦の)負けが悔やまれますよね」などと心中を思いやっていた。

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◆高安の優勝同点・次点

<1>13年初場所 東前頭7枚目 12勝3敗 優勝=日馬富士 15戦全勝

<2>18年初場所 西大関 12勝3敗 優勝=栃ノ心 14勝1敗

<3>18年春場所 東大関 12勝3敗 優勝=鶴竜 13勝2敗

<4>18年九州場所 西大関 12勝3敗 優勝=貴景勝 13勝2敗

<5>22年春場所 東前頭7枚目 12勝3敗 優勝=若隆景 12勝3敗

<6>22年秋場所 東前頭4枚目 11勝4敗 優勝=玉鷲 13勝2敗

<7>22年九州場所 東前頭1枚目 12勝3敗 優勝=阿炎 12勝3敗

<8>24年春場所 西前頭8枚目 11勝4敗 優勝=尊富士 13勝2敗

<9>25年春場所 東前頭4枚目 12勝3敗 優勝=大の里 12勝3敗