元小結北勝富士の大山親方(33=八角)が名古屋場所4日目の16日、引退相撲を来年5月30日に東京・両国国技館で開催すると発表した。催し物など「今はいろいろ考えているところです」とし、準備を始めたという。

5月の夏場所中に引退し、名古屋は親方として初めて迎える本場所になった。現在は、協会ジャンパーを着て、西の花道での警備に当たる毎日。「ようこんなところで戦っていたなと。力士のすごさを感じられます」と話す。IGアリーナの雰囲気も、力士によって見方が変わったという。「最初は巡業みたいだなと思っていたのですが、始まって2、3日したら、力士が雰囲気をつくってくれることに気づきました。巡業とは違う、ピリッとした感じ。すぐ横を行き来する力士を見ていると、いい雰囲気で相撲を取っているなと感じました」。

膝はまだ痛いという大山親方だが、食べる量が減ったこともあり、体重は36キロほど減って128キロに。今はラーメン並盛り1杯で十分満たされるようになった。本場所中は飲まなかった酒も、今は解禁。プレッシャーから解放され、気持ちが変わったという。「一気に世界が明るくなりました。痩せることも楽しい。免許を取ったのですが、勉強しているのも楽しい。生まれ変わったような感じです。世界がキラキラしています」。明るい表情で親方人生を歩み始めている。【佐々木一郎】