[ 2014年7月7日9時45分

 紙面から ]イグアインにゴールを決められるベルギーGKクルトワ(撮影・狩俣裕三)<W杯:アルゼンチン1-0ベルギー>◇準々決勝◇5日◇ブラジリア

 最後のパワープレーも実らず「赤い悪魔」ベルギーは敗れた。前半8分にDFバンサン・コンパニー(28=マンチェスターC)のクリアミスを直接決められて失点。「小さなミスで高い代償を払わされた」とマルク・ウィルモッツ監督(45)は振り返った。終盤は190センチ台の3人を前線に並べて豪快に攻めたが、86年大会以来の4強入りは果たせず。好守を連発していたGKティボー・クルトワ(22=Aマドリード)の代表デビューからのAマッチ連続無敗記録も21でストップした。

 それでも、過去2大会出場さえできなかったW杯での8強入りは快挙。コンパニーは「すばらしい冒険だった」と話した。守護神クルトワは22歳、エースFWアザールと司令塔デブルイネは23歳、19歳のFWオリジもゴールを決めた。「ベスト8では我々が最も若いチーム。彼らが成し遂げたことを誇りに思う」とウィルモッツ監督。2年後の欧州選手権に向け「赤い悪魔」は再び強豪の一角に浮上した。