昨年12月にNGT48山口真帆(23)が新潟市内の自宅で男2人に押しかけられて暴行された事件で、運営会社のAKSは14日未明、NGT48の公式サイトで、今村悦朗支配人(59)の異動と、早川麻依子氏(44)の支配人、岡田剛氏(41)の副支配人就任をそれぞれ発表した。事件対応の遅れが指摘された今村氏は、事実上の更迭となった。

同日午前には松村匠運営責任者兼取締役(56)が囲み取材に応じた。事件発覚後、運営側が公の場で語るのは初めて。「皆様に迷惑やご心配をおかけしたこと、メンバーやファンの方々に不安な思いをさせてしまったことをおわび申し上げます」と頭を下げた。秋元康総合プロデューサー(60)も「大変憂慮されている」とし「メンバーをケアしていきなさいと(言われた)」と指示されたという。

今後は弁護士や有識者らで構成される第三者委員会を設置し、メンバーに不適切な行動がなかったかを調べる。調査報告の時期については、松村氏は「迅速かつ丁寧に対処しなくてはいけない」と述べた。

一方で、新情報はほとんど開示されず、真相究明は長期化しそうな様相だ。山口が、容疑者の男ら(後に不起訴処分)が自分の向かいの部屋から出てきたと告発している点についても、松村氏は「捜査内容に関わるので、コメントは差し控えたい」とした。メンバーが処分される可能性などについては、「第三者委員会の諮問をいただいてから判断する」と繰り返した。

囲み取材には早川氏、岡田氏も出席した。かじ取りを急きょ任された早川氏は、昨年12月にSTU48運営からSKE48に異動したばかり。就任の内示を受けたのは11日で、「山口真帆と話し合って、他のメンバーとも腹を割って話し合っていければ」と語った。松村氏は「女性という立場を理解し、NGT48というグループを盛り上げてもらいたい」と、48グループ史上2人目の女性支配人に期待を寄せた。【森本隆】