SKE48惣田紗莉渚(28)が、舞台「未来記の番人」(3月12~21日、東京・新橋演舞場など)に、ヒロイン役で出演する。稽古に励む中、このほど日刊スポーツなどの取材に応じ、出演にかける思いを語った。

聖徳太子が残した予言書をめぐる青春時代活劇で、A.B.C-Z戸塚祥太(34)演じる主人公・千里丸とともに、異能を持つ謎の少女・紅羽役を演じる。

「風を操って、世の中を幸せにする優しい心の持ち主です。彼女自身も変わっていく役なので、私も成長していく姿を見せられたらと思います」

舞台の見せどころの1つは「ダンスカンタービレ」。ダンスや殺陣のシーンも多い。

「生まれて初めてリフトにも挑戦しますし、1回で出る汗の量は、SKEよりも多いかもしれません。筋肉痛も多いですし、マッサージにも行っています(笑い)」

主演の戸塚は勉強になる存在という。

「全てのキャストやスタッフさんに同じように接してくださりますし、自然体なのに舞台に立つとその場で役に入られる。ダンスを覚えるのもすごく速いですし、さすがだなと思います」

舞台の千秋楽にさしかかる4月10日は、第1回AKB48グループドラフト会議で自らを指名した高柳明音(29)の、同11日は、グループの大黒柱・松井珠理奈(23)の卒業コンサートと日程が重なり、コンサートには出演できない。

「どちらも大切なんですけど、珠理奈さんからも連絡をいただいて『舞台頑張って!』と言っていただけました。入った時からお世話になっていますし、別のところで頑張ることが、SKEのためにもなると思って頑張ります」

グループ以外での舞台出演は3度目。昨年は、出演予定だった舞台がコロナ禍で中止になった。それだけに今作にかける思いは強く、取材中には涙を見せるシーンもあった。

「決まった時から、せりふもたくさんありますし、夢みたいでうれしいです。全てを投げ捨ててでもというくらいの覚悟で、人生をかけて頑張りたいと思いました。でもそれが伝わらないと意味がないので、感謝しながらやりたいです」

今回の作品を通じて、さらなるステップアップも目指す。

「また見たいと思ってもらえるような女優さんになりたいです。SKE48の惣田紗莉渚として出させていただいていますが、舞台の上ではその役として見てもらえるようになりたいと思います」

◆惣田紗莉渚(そうだ・さりな)1993年(平5)1月18日、埼玉県生まれ。青学大在学中の13年11月の第1回AKB48グループドラフト会議で、SKE48チームK2に5巡目指名(全体で最終指名)され加入。14年12月にシングル「12月のカンガルー」で初選抜入り。選抜総選挙では17年に8位、18年に11位で連続選抜入りも。舞台は16年に「AKB49~恋愛禁止条例~」SKE48単独公演で出演のほか、19年「トリッパー遊園地」などに出演。昨年、大学を卒業。161センチ。血液型B。