STU48のキャプテン今村美月(21)と石田みなみ(23)がダブル主演する映画「酒蔵のむすめ」(大橋孝史監督)が完成し、先行プレミアム上映会と舞台あいさつがこのほど、広島市JMSアステールプラザの中ホールで行われ、鏡開きでヒットを祈願した。

同作はコロナ禍の中で大打撃を受けた日本酒を盛り上げる映画として製作され、公開に合わせて今村と石田のスペシャル日本酒も発売される。

「酒蔵のむすめ」は、12月に東京・秋葉原のUDXで開催される日本最大の日本酒イベント「TOKYO SAKE FESTIAL 2021」(12月16~19日まで)に合わせて製作された。

創業270年の老舗酒蔵を舞台にしたヒューマンラブストーリーで、老舗酒蔵に生まれた1人娘・向井夏子の生涯を通して、酒蔵の現状と共に日本の文化でもある日本酒を守り抜く姿を描く。

今年はコロナ禍で酒類を扱う居酒屋など飲食店が、かつて味わったことのない苦境に立たされた。そんな中「何とか日本酒にスポットを当てることはできないか」(関係者)と企画された。「日本酒で欠かせないのが酒蔵。その酒蔵にスポットを当てながら、最終的には日本酒の魅力をアピールしていきたい」と話す。

今年6月に京都・京丹後市に新たにオープンしたグランピング施設を中心に撮影が行われた。主演の夏子を演じるのは、STU48の舞台公演「Selfish amity's」で選抜10人にも選ばれた今村、そして夏子の親友の秋江役には石田が抜てきされた。

STU48の7枚目シングル「ヘタレたちよ」が、週間ビルボード・チャートで1位(11月1日付)を獲得しており「この盛り上がりを日本酒にもつなげられたら…」と期待も高まる。

大橋孝史監督は「中国、四国地方で活躍するアイドルグループですが、若者からシニアまで、とにかく幅広い世代に対して日本酒の魅力をアピールできる要素を持っている。映画では酒蔵を描きながらも新しいライフスタイルを取り入れ、酒蔵を継ぐ若者の姿を描きたかった」と話した。

今村は「舞台などの演技は経験ありましたが、映画は、また違った感じだったので1つ1つが勉強になりました」と自らの成長ぶりをアピールする一方で「映画に出演したことで日本酒についても学ぶことが出来、今はSNSでも発信できるまでになりました」。

一方、石田も「今村さんも一緒でしたので緊張せずに自分なりの演技が出来ました。私たちの全力を映画で感じてほしい」。

同作は、12月16~19日に秋葉原UDXで開催される予定の「TOKYO SAKE FESTIAL 2021」でプレミアム公開され、期間中にはSTU48のライブも予定されている。