女優石野真子(48)が26年ぶりに映画に主演することが23日、分かった。「雨の中の初恋」(来年夏公開予定)で、衰退した温泉街の名門旅館をおかみが一念発起して再生していくサクセスストーリー。「第1回スーパーシナリオグランプリ」(毎日広告社主催)でグランプリに選ばれた東京在住の会社役員・宮尾卓志氏(27)が原作。知人からシナリオを渡されて読んだところ、「ぜひやってみたい」と名乗り出た意欲作だ。おっとりとした雰囲気を生かした楽天家の妻役が多かったが、一転して力強い肝っ玉おかみを演じる。

 石野は「スター誕生」グランプリを経て、翌78年に「狼なんか怖くない」で歌手デビュー。現在も定期的にコンサートを開催するなどアイドルとしての功績を認められ、今年7月8日号の「Newsweek日本版」の「世界が尊敬する日本人100人」に選出されて話題になった。歌手業とともに女優としても活躍中で、最近では大ヒット映画「花より男子ファイナル」に出演するなど、数々の話題作に出演してきた。

 映画主演は84年の「石野真子自由放送」(竹内道夫監督)以来。久々の主演作に「今までの石野真子のイメージを破り、この映画で日本人の忘れかけていたものを発見させたい」と意気込んでいる。