ディズニー・アニメーションの名作「眠れる森の美女」(1937年)に登場したオーロラ姫に呪いをかけた邪悪な妖精マレフィセントが主役の「マレフィセント」(2014年)の続編が、18日に日米同時公開されました。「眠れる森の美女」に隠されていた禁断の呪いをアンジェリーナ・ジョリー主演で描いた「マレフィセント」から5年を経て製作された待望の続編は、前作で眠りから目覚めたエル・ファニング演じるオーロラ姫がフィリップ王子とめでたく結婚することになったものの、実はマレフィセントとオーロラ姫の絆を引き裂こうと画策する王子の母イングリス王妃による恐ろしい罠が仕掛けられていたという物語です。北米では話題作「ジョーカー」を抜いて公開週末3日間で3600万ドルの興行収入をあげて首位スタートとなりましたが、ハリウッドでは「マレフィセント」以外にもこれから来年にかけて公開予定の続編がたくさんあります。大ヒットシリーズから懐かしの映画の続編まで近日公開予定の注目続編を紹介します。

●「ゾンビランド:ダブル・タップ」

09年に全米公開された「ゾンビランド」の続編は、今月18日から全米公開中です。公開当時はまだ無名に近かった「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーンや「ソーシャル・ネットワーク」でブレイクしたジェシー・アイゼンバーグが出演していたオリジナルから9年、今では大スターとなった彼らが再び集結して大暴れしています。

●「ターミネーター:ニュー・フェイト」

84年に第1作目が公開されて以来、4本のシリーズとリーブト本が公開されている「ターミネーター」シリーズの最新作「ニュー・フェイト」が、シリーズ誕生35周年となる今年11月に公開されます。本作は91年に公開された「ターミネーター2」の直接的な続編で、T-800役のアーノルド・シュワルツェネッガーをはじめ、女性戦士サラ・コナー役のリンダ・ハミルトンも28年ぶりにシリーズ復帰を果たす話題作です。

●「ジュマンジ/ネクスト・レベル」

今や大スターとなったロックことドウェイン・ジョンソン主演の「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」(17年)の続編が、12月13日に日米同時公開されます。テレビゲームの世界に吸い込まれた高校生たちが、ゲームのキャラクターのアバターとなって現実世界に戻るためのサバイバルを繰り広げる前作からさらにパワーアップした続編では、舞台がジャングルに加えて砂漠や雪山も加わってより過酷なステージにレベルアップしています。

●「バッドボーイズ・フォー・ライフ」

ウィル・スミスとマーティン・ローレンスがマイアミ市警察の暴走刑事コンビを演じたポリスアクション「バッドボーイズ」(95年)シリーズ第3弾が、来年1月に公開されます。幾度となく製作が延期された本作では、マイケル・ベイ監督の代わりにアディル・エル・アルビ監督とビラル・ファラー監督が共同でメガホンを取っています。

●「キューティ・ブロンド3」

リース・ウィザースプーンが典型的なブロンドガールを演じて一躍大スターとなった「キューティ・ブロンド」(11年)のシリーズ第3弾が、来年2月に全米公開されます。1作目から19年の時を経て40代になったウィザースプーンが、どのような役柄を演じるのか注目です。

●「ワイルド・スピード9」

大ヒットカーアクション映画「ワイルド・スピード」シリーズ第9弾は、来年5月公開予定です。本作は、第3弾「ワイルド・スピード×3 TOKYO DRIFT」(06年)から「ワイルド・スピードEURO MISSION」(13年)までの4作でメガホンを取ったジャスティン・リン監督が復帰し、前作に出演したシャーリーズ・セロンとヘレン・ミレンのカムバックも発表されています。

●「トップガン マーヴェリック」

トム・クルーズが一躍大スターとなった「トップガン」(86年)の34年ぶりとなる待望の続編が、いよいよ来夏に公開されます。米海軍のエリートパイロット養成学校に所属するパイロット候補生の栄光と挫折を描いた「トップガン」は、戦闘機を使った迫力満点のスカイ・アクションが魅力の一つですが、本作ではクルーズ演じる主人公が教官となって戻ってきます。よりリアルなフライトシーンを追求するために公開が1年延期されていた本作は、来年の目玉作品となることは間違いありません。

●「星の王子ニューヨークへ行く」

エディ・マーフィ主演で大ヒットした「星の王子ニューヨークへ行く」(88年)の32年ぶりとなる続編が、来年8月に公開されます。マーフィの復帰はもちろん、他のキャストもオリジナルメンバーが集結すると言われています。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)