テニスの4大大会の一つ、全豪オープン女子シングルスで2年ぶり2度目の優勝を果たし、4つ目となるグランドスラムのトロフィーを手にした大坂なおみ選手。コートの上では世界最強の存在として注目を集める大坂は、プライベートでは人気ラップ歌手YBNコーデーとのラブラブぶりが話題になっています。2019年4月から交際を始め、互いのSNSでも度々ラブラブな様子を公開しているコーデーとはどのような人物なのでしょう。もうすぐ交際2年を迎えるコーデーについて紹介します。

全豪オープンで優勝した大坂なおみ(ロイター)
全豪オープンで優勝した大坂なおみ(ロイター)

2人の初デートはロサンゼルスのステープルズ・センターで行われたNBAクリッパーズの試合観戦だったといいます。交際当初は関係を公にすることなく、密に愛を育んでいた2人ですが、同年12月に再びクリッパーズ戦を仲良く観戦する姿が目撃され、その後は互いのSNSでも頻繁にラブラブな様子を公開しています。昨年9月の全米オープンで大坂選手が優勝した際は会場に駆けつけスタンドから応援するコーデーの姿も目撃され、話題にもなっていました。

そんなコーデーは大坂と同じ23歳で、本名はコーデー・ダンストン。米東部メリーランド州スートランドで生まれ育ち、同州ボルチモアにあるファミレス大手チェーンTGIフライデーズで働いていたこともありました。15歳からラップを始め、「もっとビッグなことがしたい」との夢を叶えるべく18年にヒップホップ・クルーYBNに加入(20年8月に解散)し、YBNコーデーの芸名で活動をスタート。そして同年デビューソロアルバム「The Lost Boy」をリリースし、ビルボ-ドのトップラップアルバムチャートで6位にランクインして注目され、翌年には同アルバムがグラミー賞最優秀ラップ・アルバム部門にノミネートされ、楽曲「Bad Idea」も最優秀ラップ・ソング部門の候補になる快挙を成し遂げました。

大坂と交際を始めた当初は、テニスにはまったく関心がなく、有名なテニス選手だとは知らずに付き合い始めたと告白しており、昨年の全米オープンで生まれて初めてテニスの試合を観戦したときは、「場違いなところにいる」と感じたことも明かしています。そんなコーデーですが、今回の全豪オープンで大坂選手が優勝した際にはコロナ禍で直接試合を観戦できなかったものの「The One!!!(運命の人)」と王冠の絵文字を添えてインスタグラムに投稿して祝福しており、今では大坂選手の活躍を応援しています。

大坂選手は人種差別への抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM=黒人の命も大切)」を支持し、全米オープンでは警察官によって殺害された7人の黒人犠牲者たちの名前がプリントされたマスクを着用したことが世界中で話題になりましたが、コーデーも活動家として抗議運動にも参加しています。昨年7月にはケンタッキー州で警察官に銃殺されたブリオナ・テイラーさんの抗議デモに参加し、同州司法長官の自宅前で参加者およそ90人と共に警察に逮捕されたことも報じられました。全米オープンではスタンドで「Defund the police(警察組織の予算削減)」と書かれたTシャツを着て声援を送る姿も目撃されており、大坂選手同様にBLMを支持し、様々なメッセージを発信しています。

最近も仲睦まじい2ショットで表紙を飾ったファッション誌GQのインタビューで互いに刺激を受けあっていることを明かしていますが、大坂選手は昨年8月のコーデーの誕生日には「あなたと人生を共にし、継続的にあなたから学べることをとても幸運に感じています」とメッセージを投稿しており、コーデーの存在が精神的な支えにもなっているようです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)