ラスベガスで8日から11日にかけて映画興行主向けのコンベンション「シネマコン」が開催され、ディズニーやマーベルなどの新作に関する発表がありました。

ディズニーは、2016年に公開されたアニメ「モアナと伝説の海」の続編の新たな映像をお披露目。マウイの声を演じたドウェイン・ジョンソンがサプライズ登壇し、フッテージを紹介しました。美しい海が広がるポリネシアの島々で語り継がれる神秘的な伝説を基に海を愛する少女モアナが主人公の同作は、11月27日の北米公開を予定しています。

ドウェイン・ジョンソン(14年10月撮影)
ドウェイン・ジョンソン(14年10月撮影)

ちなみに、「モアナと伝説の海」の実写版も進行中で、こちらは2026年7月の公開予定が1年間後ろ倒しになったと伝えられています。

ディズニーからは、ほかにも年末公開が予定されている待望のムファサを描く「ライオン・キング」の前日譚となる実写映画「ムファサ:ザ・ライオン・キング」のファーストルックティーザーもお披露目されています。映像は短いものだったようですが、新曲も多数収録されているほか、ムファサとスカーがアフリカ各地を旅するストーリー展開になるようです。

ほかには、「スター・ウォーズ」シリーズの続3部作に主演したデイジー・リドリーが、1990年代初頭にフランスからイギリス海峡を初めて泳いでイギリスに渡ったオリンピック王者を演じる実話の予告編とポスターもお披露目されています。「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(17年)や「マレフィセント2」(19年)で知られるヨアヒム・ローニング監督がメガホンを取る本作は、5月31日公開を予定しています。

デイジー・リドリー(19年12月撮影)
デイジー・リドリー(19年12月撮影)

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)からは、「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の特別映像が上映されました。本作は、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(19年)でキャプテン・アメリカの座を譲り受けたアンソニー・マッキー演じるサム・ウィルソンが主人公。ハリソン・フォード演じるサディアス・”サンダーボルト”・ロスが、キャプテン・アメリカに「アベンジャーズの再建」を依頼するシーンなどが公開されたとメディアは伝えています。同作は2025年2月14日の公開予定となっています。

また、ステージに登壇したマーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長は、新たにMCU版として映画化される「ファンタスティック・フォー」の撮影がまもなく開始されることも発表。2000年と2010年に20世紀フォックスで映画化されている同作は、ディズニーがフォックスを買収したことに伴い、MCU作品としてリブートされることになっています。

また、「エイリアン」シリーズ最新作「エイリアン:ロムルス」の特別映像も公開され、ケイリー・スピーニー演じる主人公と船の乗組員が船内を調査する様子やエイリアンが胸部から飛び出すシーンなどがお披露目されたと伝えられています。こちらは8月16日公開となっています。

パラマウント・ピクチャーズは、4人組のカメ忍者の活躍を描く「ミュータント・タートルズ」シリーズの新たな実写映画をR指定で制作することを発表。全く新たな大人向けのスリラーに作品になるといいます。また、「トランスフォーマー」と「G.I.ジョー」シリーズがクロスオーバーする新作が、スティーブン・スピルバーグ監督の製作総指揮の元で制作されることなども発表されています。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)