タレント知花くらら(38)は、コロナ禍のおうち時間をDIYに充てている。

インテリアが好きで資格を取得し、昨年からは大学で建築学を学び始めた。自粛時間に自分が好きなことに向き合うことが心の健康にもつながり、将来にもつながるという。そんな生活のワンシーンを紹介しつつ、家族や医療関係者への感謝を語ってくれた。

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おうち時間は少しでも前向きに、楽しく家族で過ごせたらいいなと思っています。私のお気に入りはDIY。ほんの少し、手を加えるだけで暮らしが何倍にも豊かに。最近はお部屋に壁紙を貼りました。以前に一目ぼれして買っておいた壁紙です。ずっとやりたかったことだったので、仕上がってみてとても満足です。暮らしを好きで満たしていく。最高に幸せなことです。

インテリアが好きで、3年前に資格を取りました。特に好きなのはアンティークや世界の民芸の品々。旅先で出合ったアフリカの布やインドの彫り物、ベトナムの古い籠や器たち。それらをインテリアに取り入れてスタイリングするのが大好きです。昨年からは、ずっと憧れだった建築学を大学で学んでいます。いつか、暮らしや空間を提案するお仕事もしてみたいと思っています。

今、この自粛期間に自分の足元の暮らしを見つめることは、私にとっては大切なインスピレーションにもなっています。おうち時間を使って、とことん自分の“好き”に向かい合うことで心も明るくなるし、先のビジョンにもつながるかもしれません。

夫には作業を手伝ってもらったり、娘っ子と遊んでいてもらったり。本来なら彼も舞台稽古や本番で忙しくしているはずでしたが、思いがけず家族で同じ時間を過ごし、娘の成長を一番近くで見守ることができるのはとても幸せなことだと改めて感じています。

けれど、先の見えないことへの不安は募る一方です。自粛中、自宅で孤独と不安を抱えている方々の胸の内を思うと苦しくなります。閉店の知らせを受けるたび、悔しい気持ちになります。医療関係の方々は自身の安全を犠牲にしながらも、私たちの生活を守ってくださっています。大切な存在を守るために、まずは自分たちのできることからひとつずつ。世界がどうか1日も早く、穏やかな日々を取り戻せますように。【構成・川田和博】

◆知花くらら(ちばな・くらら)1982年(昭57)3月27日、沖縄生まれ。06年「ミス・ユニバース・ジャパン」に選出され、世界大会第2位。07年WFP(国際連合世界食糧計画)オフィシャルサポーターに就任。13年には同日本大使。15年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」で女優デビュー。17年角川短歌賞で佳作を受賞。プライベートでは同年、俳優上山竜治と結婚。19年には第1子となる女児を出産。

一目ぼれで購入しておいた壁紙を貼る知花くらら
一目ぼれで購入しておいた壁紙を貼る知花くらら
知花のDIY道具
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一目ぼれで購入しておいた壁紙を貼る知花くらら
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お気に入りのアンティーク家具とのコーディネートで完成!
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