初の小説「アイドル失格」を出版した安部若菜(21)が、読者の反響や次回作品の構想を明かした。8万文字で第1作を書き上げたチームM副キャプテンは、執筆で得られた成長があったという。(取材・構成=波部俊之介)

初の小説「アイドル失格」を出版したNMB48チームM副キャプテンの安部若菜
初の小説「アイドル失格」を出版したNMB48チームM副キャプテンの安部若菜

「普段、本を読まないけどこれは一気に読めた」という感想が多くて、それがすごくうれしかった。1年間、ちょっとずつ書き進めてきたので、継続力みたいなのは身についたかな。公演終わり、リハーサルの朝とか…8万文字くらいになりました。今、大学に通っているんですけど、ファンの方からは「これだけ書けたら絶対卒論も大丈夫」って言われました(笑い)。

今年は本当にずっと本を書き続けて、「NAMBATTLE2~愛~」でも4位を頂いた。自分の内側も小説によって成長したし、外側の環境も変わったなという1年。本の中で「アイドルとは」みたいなところも深く書いていて、改めて「アイドルって、自分の仕事ってなんやろ」と考えるきっかけにもなりました。

自分の作品を初めて作って、こだわりを人に伝えないといけないので、意見を伝えられるようになったと思います。今まで、たくさん曲を出しましたけど、自分で作っている感覚はそこまでなかった。最近はダンスも、作品でもあると思うようになりました。アイドルと作品、どちらにもいい影響があったと思います。

次の作品も、なんとなく書きたいな~とは思っています。次はアイドル以外の話を書きたい。料理が好きなので、一軒の料理屋さんを舞台に、お客さんとの話とか。まったり系で! 今回の話は、けっこう重い感情とかもあった分、ほっこりしたいな(笑い)。

◆安部若菜(あべ・わかな)2001年(平13)7月18日、大阪府生まれ。18年1月ドラフト3期加入。20年1月チームM正規昇格。同10月「恋なんかNo thank you!」でシングル初選抜。今年1月の組閣でM副キャプテン。身長159センチ。血液型O。将来の夢は経営者。