丸の内エリアで働く約28万人、そして東京駅周辺に集う国内外の来街者に、ロカボに触れてもらおうというプロジェクトがスタートしました。その名も「ロカボ丸の内プロジェクト」。丸ビルや新丸ビルをはじめとした丸の内エリアの飲食店で、ロカボメニューを味わうことができます。

「ロカボ丸の内プロジェクト」に参加中の「小岩井フレミナール 丸ビル店」前で(2017年6月)
「ロカボ丸の内プロジェクト」に参加中の「小岩井フレミナール 丸ビル店」前で(2017年6月)

ダイエット編14「ロカボ丸の内プロジェクト」

 【前回までのあらすじ】トーク編と並行して連載中のダイエット編。「ロカボ」に出会ってから、おなかいっぱい食べて、楽しくダイエットを継続中。第5回「食後の血糖値を上げないようにするのがダイエット」(4月27日更新)、第10回「人工甘味料より砂糖のほうが怖い」(6月5日更新)、第13回「ロカボマルシェ2017」(6月28日更新)でした。

「小岩井フレミナール 丸ビル店」のロカボメニュー「ロカボプレート」。スープとサラダつき
「小岩井フレミナール 丸ビル店」のロカボメニュー「ロカボプレート」。スープとサラダつき

改めて「ロカボ」とは

 「ロカボ」は、“ローカーボハイドレート”の略で、“ロー(低い)+カーボハイドレート(糖質)”のこと。1食の糖質摂取を20g~40g、一日70g~130gにする、ゆるやかな糖質制限です。目安はコンビニのおにぎり1個で糖質40g。

「小岩井フレミナール 丸ビル店」で「ロカボプレート」を美味しくいただきました五戸です
「小岩井フレミナール 丸ビル店」で「ロカボプレート」を美味しくいただきました五戸です

「ロカボ」は丸の内から全国へ

 前回リポートした「ロカボマルシェ2017」は無事終了しましたが、イベントにとどまることなく、丸の内から日本中にロカボを発信する「ロカボ丸の内プロジェクト」が既に始まっています。三菱地所と一般社団法人「食・楽・健康協会」による合同企画です。

 「糖質制限」という言葉はだんだんと世の中に周知されてきましたが、「そもそも肥満の原因はカロリーではなく糖質であること」、「カロリー制限は骨密度を減らす危険なダイエットであること」、それでいて「糖質摂取をゼロにしてはいけないこと」、さらに「糖質の量さえ守ればおなかいっぱい食べていいこと」といったロカボの基本情報は、これからもっともっと広めていく必要があると思っています。今回のプロジェクトはそういった意味でもとても価値のある企画です。

「小岩井フレミナール 丸ビル店」のランチメニュー表。通常メニューとロカボメニューと選べます。メニューと一緒にロカボの紹介文も置かれています
「小岩井フレミナール 丸ビル店」のランチメニュー表。通常メニューとロカボメニューと選べます。メニューと一緒にロカボの紹介文も置かれています

「ロカボメニュー」いただきます!

 ロカボメニューの監修は、ご存じ、山田悟先生(ロカボの名付け親で、北里研究所病院糖尿病センター長で医学博士、「一般社団法人 食・楽・健康協会」代表理事)。

 プロジェクトに参加している「小岩井フレミナール 丸ビル店」(丸ビル5階)に行ってきました。

 こちらのロカボメニューは「ロカボプレート」(1,280円)。スープとサラダ、さらに、ミニハンバーグとミニオムライス、そして小エビとアボカドのマリネがセットになったお得なランチメニュー。

 卵やバター、チーズ、牛肉など、主な食材は小岩井農場製で、安心・安全の自然素材。オムライスは、ふわっふわの卵に包まれ、中のライスはバターで優しい味付けに。ハンバーグは肉汁とデミグラスソースがからんで絶品。ボリュームもしっかりあって、これで糖質40g以内なんてとってもうれしい。低糖質は美味しくないと思っている方はビックリすることと思います。

発表会に登壇した山田悟先生、三菱地所杉山会長(中央の2人)とプロジェクト参加の各シェフの皆さん(「イル ギオットーネ」笹島、「恵比寿 笹岡」笹岡、「家全七福酒家SEVENTH SON」袁、「アンティカ オステリア デル ポンテ」のステファノダル=左から、敬称略)
発表会に登壇した山田悟先生、三菱地所杉山会長(中央の2人)とプロジェクト参加の各シェフの皆さん(「イル ギオットーネ」笹島、「恵比寿 笹岡」笹岡、「家全七福酒家SEVENTH SON」袁、「アンティカ オステリア デル ポンテ」のステファノダル=左から、敬称略)

丸の内ならうどんもパスタも「ロカボ」

 他にも、うどんの人気店「おいしいおうどん つるとんたん」(東京ビルTOKIA 地下1階)では、画期的な“低糖質うどん”を提供。通常のメニューにプラス180円すれば、全品ロカボうどんに替えられます。例えば「ざるのおうどん」の「ロカボうどん」は1,060円。相反する存在だった「うどん」と「低糖質」が、「ロカボうどん」ならもちもちで美味しくて糖質60%オフ。すごい時代になりました。

 さらに、同じく両立が難しかった「イタリアン」と「低糖質」が、自らもロカボでダイエットに成功したという笹島保弘シェフの研究により、ロカボ食材に変更可能となりました。「イル ギオットーネ」(東京ビルTOKIA 1階)の京風イタリアンの「季節のコース」(14,160円)です。

山田悟先生と記念写真の五戸です
山田悟先生と記念写真の五戸です

観光やビジネスにもオススメ

 丸の内エリアの全21店舗が「ロカボ丸の内プロジェクト」に参加しています。なんと、ロングスパンで11月30日まで開催予定。ぜひ一度足をお運びください! 要予約のお店もありますので、食育プロジェクト「食育丸の内」のサイトまたは「食育丸の内」で検索してご確認ください。 https://goo.gl/BEViDT (次回ダイエット編は第15回「糖質制限と病気予防の関係」の予定です)

本日のごのへの・ご・ろ・く

「ロカボなの! うどんもパスタも 丸の内」

 *お知らせ* 山田先生の新著書『90日で健康的にやせる! ゆるやかな糖質制限ダイアリー』(家の光協会)、『カロリー制限の大罪』(幻冬舎新書)発売中。

 *参考図書* 山田悟先生の著書『ロカボで食べるとやせていく』(幻冬舎)。山田先生監修『世にも美味しい「ゆるやかな糖質制限ダイエット」』(世界文化社)。

 ◆山田悟(やまだ・さとる) 1970年、東京生まれ。1994年慶應義塾大学医学部卒業。2002年から北里大学北里研究所病院勤務。同病院医療連携室室長、糖尿病センター長、医学博士。一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立、代表理事を務める。日本における糖質制限の第一人者。「ロカボ」の名付け親。「糖質制限の真実」(幻冬舎)をはじめたくさんの書籍を出版、メディアにも数多く登場。いまや「ロカボの父」とも。