乃木坂46、4期生の林瑠奈です。



答えを出すことが難しいもの、

あるいはわざわざ答えを出さなくてもよいもの

ってあるじゃないですか。



ただ、そういったものの

白黒をつけたがるのが人間というか、



何でも比べて

優劣をつけたがる傾向にある気がします。



ちょくちょく耳にする話題として、

スポーツと芸術での結果を

比べるものがあります。



抽象的な言い方をすると、

“正解があるもの”と

“正解がないもの”同士の比較。



多くのスポーツでは

わかりやすく勝ち負けがあって、

基準となる記録があったりと、




目標とする壁の高さが

明確であるという要素があります。




一方芸術分野では、

誰が見ても明確な基準というものは

ほとんど無く、




完成に至るまでの過程や発想力といった

複合的な観点から優劣がつけられています。



つまり、スポーツと芸術は

本来比べることができないものなわけです。




こんな話をすると、



「ではフィギュアスケートはどうなるんだ!」



なんて声が聞こえてきそうですが、

所謂〝芸術点〟が

評価の1つになっているスポーツに関しては

今回論じないことにしたいと思います。




話は戻りまして芸術とスポーツの2つ、

これらはお互いの比較対象として

相応しいとは言えないと思うんですね。




それにもかかわらず、



「〇〇が決めたゴールは、

△△が2週間で完成させた

あの絵画ぐらいすごい」



のような、

わかりやすいんだかわかりにくいんだか

全くわからない例えをする人がいるわけです。



これ、共感し合える人同士で

行われる会話であれば

もちろん何の問題もないんですよ。



ただこれがネットの世界になってくると

また話が別というか、



評価要素が異なる分

例え方に対して突っ込んだり、

どちらかの肩を持つために相手側を下げたり、

論争になってしまったり

ということもあります。



比較するということは

どちらかの分野にある程度

身を置いている人の場合が多いと思うので、

喧嘩になっても仕方がないと

私は思っています。




大切なのは自軍以外への配慮も忘れないこと。



何かを評価したりするときに周りを下げて、

自分の好きなものを上げる、

なんてこともなくなって欲しいなと。



白黒つけることが

正解でも正義でも無いと思います。



自己ベストを更新していきましょう。

(ニッカンスポーツ・コム「乃木坂46林瑠奈 負けるな!しょげるな!乗り遅れるな!」)