コロナ禍の今年も著名人の不倫報道や不倫疑惑報道が定期的に出ているが、それで思い出すのが、ある女性芸能人が自身の「不倫ネタ」を“リーク”してきた話。SNS上などでは、相次ぐ不倫報道について「もういいかげんにうんざり」という趣旨の声も出ているが、今回は、あくまで「背景に、こういう実態があることもある」という意味で記したい。

だいぶ前の話だが、少しだけ面識があった某女性芸能人から連絡があり、「Xさん(男性芸能人)と男女の関係にあるので、それを記事にできませんか? 彼は私の家に何度も来ているし、間違いない話です。私の家に彼を呼べば、証拠写真としてツーショットも撮れますよ」などと訴えられた。

そのXには妻がいるため、本当であれば不倫になる。なぜ報じてほしいのかよく分からないので聞くと、「最近、Xさんの態度が冷たくなった。このままだと私、いいように遊ばれただけで、飽きられて近いうちに捨てられることになると思う。ほかにも女性と遊んでいるようだし、だんだんXさんが許せなくなってきた。どうせいずれ捨てられるのなら、関係が報じられることで、妻がいるのに私をもてあそんだXさんに報復したいんです」という趣旨の理由を説明した。

事実だとすればXもXだが、この女性芸能人も、相手に妻がいると分かっていて自宅で密会していたと思われるため、妻から訴訟を起こされる可能性などもあり、ことは単純ではない。その後も同様の連絡がこの女性芸能人からあったりしたのだが、なんとなく、この話はそのまま放置した状態になっていた。

するとしばらくした後、他メディアにXとこの女性芸能人の「不倫疑惑」が、具体的“状況証拠”とともに報じられたのだ。

筆者との会話中、「もし報じてくれなければ『○○』(=媒体名。○の数と媒体名の文字数とは無関係です)にも知り合いがいるので、そっちにも相談してみます」と言っていたが、まさに、報じられたのはその「○○」というメディアだったため、状況からみてこの女性芸能人が「日刊スポーツがなかなか報じようとしないので、『○○』に自ら“リーク”した」という可能性が推察された(※実際に後日、そのような流れだったことを確認)。

コロナ禍において不倫の数にどのような変化があったのか。かつてこの近くで知人「不倫カップル」に偶然遭遇してしまい、対応に苦慮したことがある(※写真と本文に直接的関係はありません)
コロナ禍において不倫の数にどのような変化があったのか。かつてこの近くで知人「不倫カップル」に偶然遭遇してしまい、対応に苦慮したことがある(※写真と本文に直接的関係はありません)

以上、このような例も現実にあったという話なのだが、ちなみにこの話が世間からほぼ忘れられたころ、Xは自身の「過去報道」には特にふれず、別の芸能人の不倫について苦言を呈するコメントをしていたのが印象的だった。

【文化社会部・Hデスク】