おはぎ、最中、大福、紅白まんじゅうに、水ようかん……。1日から始まったNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)は岡山の和菓子店が舞台です。毎朝、次々に登場するおいしそうな和菓子にネットでは「和菓子テロ」「朝イチにおいしそうなあんこ見ると、もう頭の中が和菓子になる」など“悲鳴”が続出です。制作統括を務める堀之内礼二郎チーフプロデューサーに「和菓子テロ」について聞いてみました。

「ネットでもすごく盛り上がってもらって、うれしいです」

ドラマは大正時代末から令和までの約100年の時代を、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘の3世代の生き方を描きます。初代ヒロインは上白石萌音。岡山の和菓子店「たちばな」の看板娘・橘安子(上白石)はあんことオシャレが大好きで、甘い物に囲まれすくすくと育ちます。放送第1週目の安子がおはぎをほおばるシーンを見ると「ああ、おはぎが食べたい!」です。

朝ドラ史上初めて、昭和・平成・令和3世代3人の主人公が登場することで話題ですが、ネット上では「和菓子」の話題が沸騰中です。

ツイッターなどSNS上では「#」(ハッシュタグ)が付いた「カムカムエヴリバディ反省会」などが登場し、「和菓子を食べちゃってごめんなさい」「夜中に甘いもの食べちゃいました。ごめんなさい」など反省の言葉が並びます。

他にもドラマに関連した「#」がついたツイートにはたくさんの人が和菓子の写真を投稿。あんこたっぷりのおはぎなど、まさに「和菓子」の“楽園”です。

ドラマでは「和菓子」の撮影には多くの時間をかけているそうです。「おいしそうに、おいしそうに…。みなさんに『おいしそう』が伝わるように撮ることにこだわっています。もし伝わっているとしたら、うれしいですね」と堀之内チーフプロデューサー。

「おいしそう」の撮影で、とくに丁寧に撮影しているのが「あんこ」だそうです。「たちばな」で鍋の中でつやつやに炊きあがった小豆は和菓子に欠かせないあんこの原料です。

「『あんこ』はずーっと物語の最後までつながっていきます。このドラマにおいて、とても大事なキーワードになります」

最後まで“和菓子テロ”が続くのか…。ということは、ナニワの巨漢記者の「反省会」も続くのでしょうか?

【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)