オノ・ヨーコさん(82)が、生きていれば今月9日に75歳の誕生日を迎えていた夫ジョン・レノンについて、米情報ニュースサイト「ザ・デイリー・ビースト」のインタビューでオープンに語った。

 生前、レノンのセクシャリティについては様々な憶測があったが、オノさんは今回、初めて真実を告白。「ジョンとは、そのことについてじっくりと話し合ったわ。基本的に、私たちは2人とも、バイセクシャルじゃないかって。私たちは社会のために、バイセクシャルではないと思わされる状況にあった。自分たちの、社会に受け入れられ難い部分は隠していたの…ジョンも私も本当は、世間が私たちをバイセクシャル、あるいは同性愛者だと思うのはいいことだと思っていた」と語った。

 レノンは一時、同性愛者だったビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタイン氏との関係が取り沙汰された。レノン自身、「性的関係はなかったが、非常に情熱的な関係だった」と語っている。63年に2人でスペイン旅行に出かけた際、性的関係を持ったとの噂が渦巻いたこともあった。

 オノさんは当時のことについて、「非常に露骨なストーリーを聞いたけど、その話から私が思うに、2人はセックスしていないわ。エプスタインは手を出そうとしたけど、ジョンは、彼とセックスしたくなかったのよ」と語った。

 オノさんによると、レノンは他の男性たちともセックスしたことはないらしい。レノンは暗殺された80年の初め、「同性愛行為をやろうと思えばできたけど、できなかった。そんなに魅力的な人は見つからなかったから」と言っていたという。レノンもオノさんも、美しく、魅力的な相手でなければ、関心がなかったという。(ニューヨーク=鹿目直子)