特別企画として3年ぶりに紅白に出演する小林幸子の巨大衣装のリハーサルは、失敗してしまった。

 小林の顔を巨大化させたメーン装置「メガ幸子」が作動しなかった。原因は不明で、今夜中に解明するという。小林は「ドキドキする~。本番では成功するように祈っていてくださいね」と話した。

 今回の衣装は、総重量5トン、高さ9メートル、幅7・2メートル。「千本桜」の歌い出しから少し経過したところで、小林の背後で9メートルまでせり上がったメガ幸子が、突然ストンと落ちた。そのまま動かず、演出ディレクターがマイクで「止めてください」と中断。“衣装”に体を固定されていて何が起きているのか分からない小林は一瞬きょとんとした表情を見せたが、ディレクターから「後ろの小林幸子の調子が悪い」と聞き「えええーーーっ」と悲鳴をあげた。

 メガ幸子の修理は今夜中に行うことになり、小林自身のせり上がりなどでリハーサルが行われた。ステージ横で見守った白組司会のV6井ノ原快彦は、衣装に固定されたまま動揺する小林に「見え隠れする演出なのかと思った。こういうことはリハで起こった方がいい」と声をかけ「とてもすてきです。泣きそうになっちゃった、俺」と励ました。

 取材陣の囲み取材を受けた小林は「リハで完璧な時は失敗するので、験がいい」。過去にも、本番で電飾がつかない、ウイングが片方しか開かないなどのアクシデントがある。「あまりのフラッシュの量に、メガ幸子が『恥ずかしい』と落ちたんでしょうね。笑い事じゃないけど」。久々にNHKホールでせり上がり「皆さんに『お帰りなさい』と言われて懐かしかった」と語り「特別企画として、期待され感が違う。祈ってくださいね。すごいドキドキ、怖いです」と笑顔を引きつらせていた。