新しく就任したNHK大阪放送局の角英夫(かど・ひでお)局長(55)が12日、大阪市内で着任後初の定例会見を開いた。

 角局長は10年6月に放送総局大型企画開発センターのエグゼクティブプロデューサーに就き、一昨年6月から同センター長を務め、今春からの番組改革に大ナタを振るった中心人物の1人。フリーの国谷裕子キャスター(59)が23年間続けてきた「クローズアップ現代」を、キャスター複数体制の「クローズアップ現代+(プラス)」(月~木曜、午後10時)にリニューアルするなどし、改革を遂行してきた。

 今年4月25日付で大阪放送局長に就任した角局長はこの日、「Nスペを統括する立場でやってきました」とあいさつ。

 「クローズアップ現代」のリニューアルについては「キャスターが(国谷氏1人から)7人になり、それぞれの個性が出ている。番組トータルとしても、トランプ氏をすぐに取り上げたり(時事ネタに素早く反応し)クイックな動きが奏功している」と感想を口にした。

 また、前作の連続テレビ小説「あさが来た」は、大阪局の制作で今世紀最高視聴率をマークするなど、大阪発の朝ドラが活気づいており、10月3日スタートの次作「べっぴんさん」への期待も高まる。

 ヒロインを演じる芳根京子(19)とは既に対面したといい「一生懸命に生きるヒロイン像にマッチした芯の強さがある。べっぴんさん、きれいなだけじゃなくて、気概も感じられる。大変期待したいと思います」と語った。