吉本新喜劇の“レジェンド”池乃めだか(73)が兵庫県豊岡市の「豊岡鞄大使」に就任し9日、大阪市内で就任式に臨んだ。身長149センチの小柄ゆえ「大使て“大”きい“使”いやで…。どっちか言うと“小使”やけど」とつぶやいた。

 「かばん日本一」の豊岡市が、日本一のタレント数を誇る吉本興業と組み、中でも新喜劇のレジェンドとして、めだかを大使に任命。めだかは「僕らの時代やったら、大使言うたらマグマ大使か聖徳太子か…」。「大使違い」も含めて困惑しながらも、プレゼントの豊岡かばんをもらうと笑顔を見せた。

 小ぶりな赤いボストン型バックは、11万円相当だといい「こんなん、欲しかった」とテンションアップ。めだかは五木ひろし主催のゴルフ大会で副賞として得たポーチを長く愛用していたが、名古屋駅で一瞬、目を離したすきに紛失したことがあった。「牛乳飲もうと、新聞立てに置いて、忘れて。でも15歩ほど歩いて思い出して、戻ったら、もうなかった」そうだ。

 そのときの思いは、いまだ「惜しくて、惜しくて」と心底悔しそうに振り返る。今回、大使として贈られたかばんを手に「大事に使います」と話した。