TBS出身のフリーアナウンサー久米宏(72)が、NHKの番組に初出演することが20日、分かった。同局BSプレミアム特別番組「結成50周年!コント55号 笑いの祭典」(11月23日午後9時放送)にゲスト出演するという。

 久米は67年にTBS入社後、75年から84年までクイズ番組「ぴったしカン・カン」や、78年から85年までは音楽番組「ザ・ベストテン」の司会などで活躍した。79年6月のフリー転身後は、85年10月から04年3月までテレビ朝日系「ニュースステーション」など民放各局に出演。活躍の場は幅広く、多忙だったこともあり、これまではNHKとは全く縁がなかった。

 番組は66年に結成された萩本欽一と故坂上二郎さんによるお笑いコンビ、コント55号の結成50周年を記念し、同コンビの魅力を再発見する。懐かしいお宝映像の紹介や幻のコントの再現、2人を尊敬する久米らゲストと萩本のトークで構成されるという。

 久米はコント55号がレギュラー出演した「ぴったしカン・カン」で司会を務め、正解を隠すための「ホニャララ」という言葉を広めるなど、軽快な司会ぶりで人気が急上昇した。関係者によると、久米は恩人ともいえる2人について「自分のそれまでのアナウンサーとしてのあり方を変えてくれた存在。テレビに出るとはどういうことなのか、2人を見て学んだ。出演が楽しみ」と語っているという。

 他に出演するのは、関根勤、小堺一機、小倉久寛、劇団ひとり、前野朋哉ら。