音楽プロデューサーの小室哲哉(58)が、ヒット曲を連発していた全盛期を振り返り、自身が手掛けた4曲だけで売上枚数は1000万枚を超えていたと明かした。

 小室は13日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演。小室がプロデュースした「小室ファミリー」と呼ばれたアーティストたちの当時の映像が流されると、「懐かしいですね。みなさん独り立ちされていってる」としみじみと語った。

 いわゆる“TKブーム”が巻き起こっていた90年代。自身のユニットglobeやダウンタウン浜田雅功とのH jungle with tのほかに、TRFや安室奈美恵、篠原涼子、華原朋美など次々にヒットさせ、日本音楽界に確固たる地位を築き上げた。

 小室は「締め切りが毎週あった。年間90曲くらいは(作っていた)」と多忙だった当時を振り返り、さらにヒットする楽曲を作らなくてはいけない重圧を感じていたことも明かした。「CDバブルの時期だったってていうこともありますけど、4曲だけで1000万枚を超えました。そういう時代でしたね。今は聴き放題とかですからね」と爆発的なヒットが生まれていた当時と現在の違いについて語った。

 数々の楽曲を生み出してきたが、当時は楽曲を「消耗品」だと発言していたという。しかし「そういうふうに言ってはいましたけど、作ってるときは必死に作ってました」と明かし、「(リスナーに)何かが刺さってくれたらいいなって。歌詞の世界とかでも『わかる、わかる。私のことだ。僕のことだ』って、自分のことに置き換えてくれるのが一番いい」と楽曲を作る際に込めている思いを語った。