「サイエンス・ゴーゴー」というテレビ番組をご存じでしょうか。02年から06年まで、NHK・Eテレで放送されていた小学5年生向けの理科の教育番組です。

 ちょうどその時期に小学5年生だった私は、授業で番組をよく見ていました。「キー坊」と名付けられたキーボードを手にした芸人の幹てつやさん(49)が、楽しく、面白く理科を解説してくれるので、当時のクラスでも、理科の授業になると「『サイエンス・ゴーゴー』が見たい」と大人気になっていました。

 そして、小学5年が終わると番組を見ることもなくなりました。あれから十数年経った今年、幹さんの妻で、浜崎あゆみさんのモノマネをしている、あゆさん(32)が第1子を出産したことが所属事務所を通じて発表されました。現在は夫婦でコンビを組んでいるということで、新聞で報道するため、2人の写真も入手したのですが、それを見てあの「サイエンス・ゴーゴー」の幹さんだと最初は気付きませんでした。雰囲気がまったく変わっていたのです。当時、幹さんもまだ30代前半で茶髪だったので当たり前かもしれません。

 幹さんの「生まれてきた瞬間『これが俺の子なんだ!!パパになれた!!』って、ただただ感謝と感動でいっぱいになり、涙があふれました。この歳での第1子、本当にかわいくてかわいくてたまりません!!間違いなく『親バカ』になりそうで!!」というコメントを見て、こちらもうれしい気持ちになりました。

 幹さんは、相方でもある妻が産休に入るため、約9年ぶりに再びキーボードを持ってピンで活動していくそうです。名前も「ミッキーボード」に改名することを発表しました。「幹てつや」という響きに慣れていた自分としては、こちらは少し残念でもあります。

 何はともあれ、キーボードを自在に操り、面白い歌を披露してくれる幹さんがまた見られると思うと、とても楽しみです。「サイエンス・ゴーゴー」世代の1人として注目しています。