向井理(35)が4日、都内で、尾野真千子(35)主演映画「いつまた、君と」(深川栄洋監督、24日公開)の試写イベントに出席した。

 向井が学生時代に自費出版した祖母の半生をつづった小説が原作。戦後、職を求めて各地を転々としながらもたくましく生きる、愛にあふれた家族の姿を描いた。

 主人公である祖母を尾野が演じ、向井は祖父役で出演。脚本は、向井も出演したNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を担当した山本むつみ氏が手掛けた。

 向井は企画者として名前がクレジットされているが「僕は言い出しただけで、周りの人がいろんな人を集めてくれた」と恐縮した様子で「脚本も監督も、この人でやりたいと思っていた人でできたので、苦労は何もしていないです」と理想的なスタッフと映画を作れたことを喜んだ。

 映画化については「自分の家族を残したいわけではなく、先人たちの苦労を形として残さないと、この10年、20年でいろんなものが消えていっているので」と説明した。「あの時代は大変だった。乗り越えてくれたから、今の自分たちがいる。たまには先人たちに思いをはせるのもいいんじゃないか」と話した。