女優土屋太鳳(22)が12日、東京・新宿ピカデリーで、日本語吹き替え版声優を務めるアニメ映画「フェリシーと夢のトウシューズ」の初日舞台あいさつを行った。

 バレリーナを夢見る少女フェリシーの成長物語。日本女子体育大学で舞踊を学ぶ体育会系の土屋は、フェリシーの姿に「夢を追うときの心が揺れ動く様子、挫折が描かれていて、共感します」。「日本でもたくさんの方に見ていただけたらと思います」とあいさつした。

 フェリシーにバレエを教えるオデット役の黒木瞳(56)も出席した。黒木は吹き替え版のオファーを受ける以前に、フランス・パリで同作を見たという。「言葉も半分以上分からなかったけど、ものすごく感動して幸せな気持ちになったのを覚えています」と振り返り、「吹き替え版に出演できて幸せです」と喜んだ。

 別々にアフレコを行った2人は、この日が初対面だった。黒木の声の演技に感動したという土屋は「すてきすぎて、胸がいっぱいです」。黒木から宝塚歌劇団時代の厳しいレッスンの話を聞くと、「なるほど。勉強になります。今ちょうど、すごく悩んでいるときだったので、すごく勉強になります」と真剣なまなざしを向け、「(今作で共演している)夏木マリさんや黒木瞳さんのように、女性としても女優としてもすてきな大人になりたいと思いました。本当です!」と語った。