NHK連続テレビ小説「ひよっこ」が4日、クランクアップし、主演有村架純(24)が1年間の撮影を涙で終えた。

 最後に演じたのは、有村演じるヒロインみね子と秀俊(磯村勇斗)が一緒にすずふり亭から出掛けるラストシーン。OKが出てスタッフや共演者から花束で祝福を受けるとみるみる涙がこぼれた。共演者と盛大にくす玉を割り「谷田部みね子として、『ひよっこ』という作品で過ごせた1年間は私の宝物です」とあいさつした。この日のために編集されたみね子の名場面がモニターに流れると、感無量の様子でハンドタオルに顔を押しつけていた。

 スタジオには沢村一樹、木村佳乃、佐々木蔵之介ら大勢の共演者も駆け付けた。有村は「自分との戦いがありました。心と体と向き合って過ごしてきました。でも、現場のみんながいつも笑っていて、毎日助けられた。みんなのことが大好きです」。

 9月30日の最終回まであと約1カ月。ラストシーンは、朝ドラでは珍しいカメラ目線でのメッセージ。有村は「続きが見たいという終わり方。みんながそれぞれの形で報われていくので見守ってください」と話した。