女優柴咲コウ(36)が11日、浜松市内で、主演するNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(日曜午後8時)の最終話(12月17日放送)の収録とクランクアップ会見を行った。

 撮影現場の美しい棚田を背景に「精根尽き果てて終わると思ったら、体力があり余ってます。みんなでやり遂げられて幸せ。まだ体力があるのでまだ1年ぐらいできそう」と晴れ晴れとした笑顔であいさつした。体力が余っている理由は「作品からエネルギーやパワーをもらい、初共演の人もいて触発もされたから」。取材陣に、また大河の出演依頼があったらと問われると「もちろんです。やりたいです」と声を大にした。

 9月には一部で、昨年、電子商取引(EC)、メディア、音楽事業を手がける会社の社長に就任していたと報じられた。取材陣から大河が社長業の参考になったかと問われると「やっていることは、すべて私の中でつながってます。芝居だからとか、歌手活動だからとか、プロデューサーだからとか、分け隔てありません。全部循環し、また新たなものをつくる原動力になっています」とした。

 次の目標を聞かれると「何かを終えるということはその分、余白ができるので、その時間を有効に使って自分が今できることをやっていきたい。映像の仕事もやりたいし、違う作品には関わっていきたい」と意気込んだ。会見終盤には1年を振り返り「あっという間。作品から感化されるものがあって、私の人生を潤わせてくれたのは確か」と語った。【中野由喜】