結成50周年の中田カウス(68)ボタン(69)がトリを務め、漫才のおもしろさを広めていく「漫才のDENDO全国ツアー」は10日、大阪・中之島公会堂で行われ、47都道府県を回り終えて、この日から2周目に入った。

 13年10月に大阪からスタートし、今年10月30日の東京まで、4年かけて列島をめぐり終えた。

 カウスは「あれから4年。ですけども、これからまた4年、5年とかけて、全国を2周目、回っていきます。ここから4年、何が起こるかは誰にも分かりませんが、体力も整えて、誰も欠けないように頑張りたい」と、あらためての決意を口にした。

 コンビは結成50年。カウスは、以前と比べれば、全国を回っていても「大阪弁というだけで、すでにいい反応がある」と言い、漫才への期待感が全国で高まっていると痛感している。

 所属する吉本興業も100年を過ぎて105年。現在、放送中のNHK連続テレビ小説「わろてんか」では、吉本の創業者をモデルにドラマが作られている。

 カウスは、おりしもこの日の会場だった中之島公会堂も約100年の歴史があることから「この中之島もどんどん新しいビルが建ち、変わっていく中で、この公会堂の良さが逆に新鮮に見える」と、伝統の重みを表現。「吉本も、芸人も変わって行く中で、芸人がいてお客さんに笑ってもらう劇場がある。このスタンス、スタイルは変わらない。1回1回の舞台を大事にする、その積み重ねが50年、100年になる」と、原点へ立ち返り、気を引き締めていた。