演歌歌手石川さゆり(59)が16日、都内でデビュー45周年記念公演を行った。名古屋、大阪と開催してきたツアーのファイナル公演。

 昼夜2公演で約4000人を動員し、「女義太夫」を初披露。「日本のこんなすばらしい話芸を、自分の体を通してみたら、どんな感じになるのかと思ってやった」と、新たなチャレンジの成功に満足感を口にした。

 45年という長い間、歌い続けることができた理由は「不器用だから」という。「何か1つの物(作品)を作って皆さんに届けたいと思った時、私は簡単にはできない。だからコツコツやってきた」と振り返った。

 この日午前、NHK紅白歌合戦の女性歴代最多となる40回目の出場が決まったことを同局が発表したばかり。公演中に「今年で40回目の紅白出場が決まりました。これからも皆さんの心に寄りそうような、そんな曲を歌っていきます」とファンに報告もした。

 公演後の取材では、紅白歌唱曲について「これまでは(代表曲の)『津軽海峡・冬景色』『天城越え』を歌唱することが多かったが、今年発売した『百年の抱擁』『春夏秋冬』もいい曲です」と新曲歌唱をサラリとアピールした。

 来年4月からは体質改善と体力づくりのために痩せると宣言。「かっこうよく痩せたい。でも水着にはなりません」とジョークで笑わせた。