ビートたけし(70)が、19年1月スタートのNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(日曜午後8時)で希代の落語家、古今亭志ん生を演じることが28日、分かった。志ん生役としてドラマ内でのナビゲーターも務める。「落語の神様」役を、天才芸人と呼ばれるたけしが演じることになる。

 同作は、主演を歌舞伎俳優中村勘九郎(36)と阿部サダヲ(47)の2人がリレー形式で務め、宮藤官九郎氏が脚本を担当する注目作。前半は勘九郎が日本人初の五輪選手金栗四三を、後半は阿部が1964年の東京五輪招致に尽力した記者の田畑政治を演じ、1909年から、東京五輪が開催された64年までの日本における五輪の歴史を描く。

 同作では、一般的なドラマの語りにあたるナビゲーターを志ん生が行う設定で放送されるが、志ん生を演じるたけしの軽妙な語りにのせ、笑いを交えながら作品を紹介することになりそうだ。関係者によると、作中で志ん生は「ドラマの顔」といえる重要人物になるという。

 同時に、志ん生の波瀾(はらん)万丈の人生もドラマにしっかりと織り込まれる形になっている。生粋の江戸っ子である志ん生の目線で、明治から昭和における庶民の暮らしの変遷を映像化する。たけしが大河に出演するのは03年「武蔵 MUSASHI」以来。