元幕内力士で現在は歌手として活動する大至が、横綱日馬富士の暴行問題をめぐる横綱白鵬の言動を受け、「何か掛け違えているところがちょっとあるのではないか」と疑問を呈した。

 1日放送のテレビ朝日系「モーニングショー」は、日馬富士の暴行問題における白鵬と貴乃花親方の確執を取り上げた。貴乃花親方は暴行問題への対応のため、12月3日から始まる冬巡業に参加しないことが発表されたが、横綱白鵬が貴乃花親方を巡業部長から外してほしいとの要望を出していたこともわかった。

 大至は白鵬に関する一連の報道に「非常に残念なところもある」と述べ、「優勝を何回したから何をしてもいいというものではないと思います」と横綱の行き過ぎた言動を指摘した。

 また大至は、40回優勝の偉業を成し遂げた白鵬と、22回優勝の貴乃花親方を並べ、「確かに40回という回数は非常に素晴らしいと思いますが、1人横綱の時期が多かった。横綱というのは黒星は許されない、勝たなければいけないという立場の中で、もしかしたらそれは当たり前の成績なのかもしれません。貴乃花親方の22回の優勝というのは、私たちもその時期に相撲を取っておりましたけど、あの強い人たちがたくさんいた中での優勝なので、やはり賜杯の重みというものは少々違うような気が私はします」と持論を展開。「素晴らしい偉業ですけど、何か掛け違えているところがちょっとあるのではないかと思います」とコメントした。