1981年(昭56)に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載をスタートした「キャプテン翼」は、36年が経過した今も、熱い物語が連綿と続いている。

 83年から88年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された“初代”は、主人公大空翼が南葛小に転入し、全国少年サッカー大会で優勝、南葛中での全国優勝、全日本ジュニアユースとして出場した第1回フランス国際Jr.ユース大会までを描き、単行本は全37巻に及んだ。翼は史上最年少での日本代表デビューを果たし、師のロベルト本郷を追ってブラジルへ旅立った。ライバルの若林はハンブルクとトップ契約を結ぶ一方、日向小次郎らライバルは高校へと進学。その間、84年には主人公翼の盟友・岬太郎を主人公にした「ボクは岬太郎」がフレッシュジャンプに掲載され、単行本1巻が刊行された。

 93年には「キャプテン翼 ワールドユース特別編 最強の敵!オランダユース」が「週刊少年ジャンプ」に4号に渡って短期連載された。そこでは全国高校サッカー選手権終了後、行われた全日本ユースとオランダユースの戦いを描いた(単行本1巻)。

 それを受ける形で、「キャプテン翼 ワールドユース編」が94年から97年まで同誌で連載された(単行本全18巻)。ブラジルでプロになった翼が帰国し、全日本ユースのキャプテンとして、翼を尊敬する葵新伍らと世界に挑む戦いを描き、ワールドユースで日本が初優勝した。

 そして「週刊ヤングジャンプ」に移り、01年から04年まで「キャプテン翼 ROAD TO 2002」が連載された(全15巻)。翼はスペインリーグのバルセロナ、日向小次郎はセリエAのユベントスに移籍した一方、岬らもJリーグのクラブに入団した。

 さらに05年から08年まで、同誌で五輪を目指す国内組の選手や翼のスペインでの活躍を描いた「キャプテン翼 GOLDEN-23」が連載(全12巻)。09年には「キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ」(全2巻)が掲載。10年から11年、12年には翼のバルセロナでの戦いの日々を描いた「キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA」(全6巻)が連載された。

 そして14年からは月2回刊行の青年漫画誌「グランドジャンプ」に移り、「キャプテン翼 ライジングサン」を連載。バルセロナでリーグ優勝を果たした翼が、五輪優勝を目指す物語で、単行本は7巻まで刊行されている。

 翼がバルセロナに入団したストーリーを受け、実際にバルセロナで入団セレモニーが開催されたことは世界的に報じられた。