大みそかの「第68回NHK紅白歌合戦」(午後7時15分スタート)のリハーサルが29日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。「特別出演歌手」の安室奈美恵(40)と桑田佳祐(61)は、トリを務める石川さゆり(59)の前に、安室→桑田の順番で登場することが発表された。安室は同局内の別スタジオで「Hero」1曲を生歌唱する。

 今年の目玉歌手が、番組の終盤で続けざまに登場することになった。例年、エンディングに向けて視聴率もグングン上がっていく午後11時台。NHKの矢島良チーフ・プロデューサーは「番組全体の流れを考え、演出上最適なところに置いた」と狙いを説明した。

 安室は16年のリオ五輪の同局テーマ曲「Hero」1曲を、同局内の別のスタジオから中継する。10年以降、音楽番組の出演はないが、来年9月の引退を控え、今回はより多くのファンに歌を届けたいと、同番組への出演を決意。関係者によると、出場が発表された19日以降、本格的に演出面について詳細を詰めてきた。

 矢島氏が「スペシャルな空間でお願いしたい」と話す通り、今週に入ってからは同スタジオで、照明や映像などセットの詳細に至るまで、厳戒態勢のもと、入念にリハーサルが行われているという。これまでライブパフォーマンスに力を入れてきた安室ならではの、こだわりのステージが再現されそうだ。

 また、桑田は、紅白当日に放送される、収録済みの連続テレビ小説「ひよっこ」特別編にも出演している。安室の出番が終了後、同ドラマの主題歌「若い広場」を横浜アリーナから歌う。