父が広島カープ山田和利コーチで、子供の頃から、星野仙一さんと交流のあった俳優山田裕貴(27)が6日、追悼のコメントを発表した。

 「訃報を聞き、残念な気持ちと悲しさでいっぱいになりました。自分としても家族としても、星野監督は思い出が一番ある監督です。99年、ドラゴンズ優勝旅行でお会いした際、星野監督は、笑いながら自分のほっぺたをつねりました。あの優しい表情は、今でも鮮明に覚えています。先月の野球殿堂のパーティーで、父が星野監督に久しぶりにお会いした際、自分の姿をテレビで見ていてくれたらしく『息子よう出とるな。頑張っとるな。息子すごいな』と言ってくれていたこと、そして、この言葉が星野監督と父が交わした最後の会話だったことを両親から聞かされ、涙が止まりません。何か託されたような。何か、熱いものをもらったような。そんな気持ちでいます。闘将星野監督のように、自分も俳優という世界で闘い、星野監督のように愛される人間になろうとより気合が入りました。星野監督、ありがとうございます。安らかなご永眠、そして、ご冥福をお祈りいたします」