俳優駿河太郎(39)が11日、静岡市の東宝会館で開催された映画「たまゆら」(土田ひろかず監督=68)の完成披露試写会に登壇した。

 「たまゆら」は、フジ虎ノ門グループ代表(静岡県御殿場市)で医師の土田監督が原案、脚本から手掛けた作品。駿河は「(医療制度の問題点を突く)脚本が面白くてやると決めました。土田監督にしか書けない内容です。僕が演じる役はまさに(病院を経営する)監督だと気付き、演じながら監督を観察していました」などと振り返った。

 医療秘書役で主演の久保陽香(30)、医師役で主演の岡部尚(37)も登壇し、「監督の熱い思いに応えようと思いながら演じました」と声をそろえた。報道リポーターを演じ、同作で女優デビューした静岡県の人気タレント久保ひとみ(48)は司会を担当。取材陣を前に「きれいに撮ってくださいね~」などと言い、場を盛り上げた。

 夢だった映画製作のために、58歳から映画専門学校に通った土田監督は「場違いなところ(医学界)から来たので、キャスティングに苦労しましたが、みなさんに助けていただいた」と3人に感謝。その上で「この作品で、医療制度の問題点を知っていただければと思います。私は、第2作、3作と出していきます」などと語った。

 同作は、2月3日~9日、静岡県清水町のサントムーンで上映。2月24日~3月9日、東京・渋谷のユーロスペースで上映される。