佐野岳(25)が6日、都内で主演映画「ふたつの昨日と僕の未来」(大森研一監督、年内公開)の製作発表に出席した。

 作品は、愛媛県新居浜市の市制施行80周年を記念して同市を舞台にして製作される。大森監督のほか、脚本の福田卓郎氏も同県出身。「もう1つの世界」に住み、理想の人生を送るもう1人の自分に出会うというファンタジー作品。

 佐野が演じる海斗は、マラソンで五輪を目指すランナーだったが、けがで挫折した後、市役所で働いている。もう1つの世界では、五輪に出場し、別れたはずの元恋人とも順調に交際している。

 佐野は「僕自身、サッカーでプロを目指していたけど足りなくて、もう1つの世界があったら逃げたいと思っていた。脚本を読んでいて、現状を受け入れる大切さを感じました」。

 昨年秋のTBS系連続ドラマ「陸王」で実業団ランナーを演じており、「またランナー役が来たな、と(笑い)。体力も持続していますし、しっかり体作りをしていきます」と語った。

 ヒロインを演じる相楽樹(22)は「写真集の撮影で昔、愛媛を訪れたことがあったので、映画で来られるのは不思議な気持ちです」と話した。

 主題歌は、新居浜市出身の水樹奈々(38)が手掛ける。脚本を受け取り、現在は制作中と明かし、「子供の頃から慣れ親しんだ場所が全てストーリーに落とされていて、監督すごいな、と思いました」と期待を寄せた。

 全編愛媛ロケで、クランクインは2月中旬を予定している。