物議をかもしている歌詞「あたし、おかあさんだから」について、独身の女優三倉茉奈(31)は「お母さんになることを、私ちょっと無理かもしれないって思っちゃう」と語った。

 16日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」は、同歌詞をめぐる論争を取り上げた。「おかあさん」による独白調の歌詞で、母親になったことで独身時代からライフスタイルが変わっても、子どものために頑張ることに幸せを感じている女性の姿が描かれているが、子どもを育てる母親の自己犠牲を美化しているとの批判も噴出し、作詞を手掛けた絵本作家ののぶみ氏が謝罪する事態に発展した。

 娘を持つ母親でもあるタレントの千秋はこの歌詞内容に「そうそうそう、わかるって思った」と共感したといい、「なんでそんなにみんな怒ってるのかなって思った」と批判があがったことに首を傾げた。自身は、母親となり無意識のうちに自分よりも子どものことを優先して考えていることに気づいた時に「私、お母さんなんだって思ってすごくうれしかった」という。その一方で、「子どもと会話をできていれば楽しみもあるけど、泣いてるばっかりの2、3カ月の時は、意思疎通もできないし、もしパパが仕事に行って『うぅ~』ってなってる時にこれを見たら、『私一人でイヤだ』ってなるかもしれない」と批判の声にも一定の理解を示した。

 2児を育てるタレントの坂下千里子も、この歌詞内容について「普通に母として全部、当てはまりますよね」とし、母親の自己犠牲については「自分が犠牲になってるとは思わない。子どもが生まれてお母さんになったら当然として受け止めてるから、そんなにつらくない。(そこに幸せもある?)もちろん」と語った。

 一方、三倉は「私はどちらかというと、あんまりいいと思わなかった」とし、「すごいつらくなるというか、お母さんってこんなにいろんなものを捨てなきゃいけないんだっていうネガティブなことしか言ってないから、この歌詞に描かれている『わたし』はすごくつらいんだなと思った。そんなに全部をやめてお母さんにならなきゃいけないんだっていう、独身からするとお母さんになることを、私ちょっと無理かもしれないって思っちゃうような歌詞」と語った。