10日に脳梗塞のため79歳で死去した俳優川地民夫(かわち・たみお)さん(本名・河地猛=かわち・たけし)の告別式が16日、神奈川県逗子市の斎場で営まれ、約200人が参列した。

 喪主で妻の河地レスリーさん(67)は告別式前に取材に応じ、「棺には大好きだった葉巻や愛用の帽子、娘が買ってあげたアロハシャツ、そして家族の写真を入れました。頑固でしたけど優しい人でした。今ままでありがとう、これからもずっと一緒だから私たちを見守ってねと声をかけました」と涙ながらに語った。また、戒名は「映徹勇猛居士(えいてつゆうみょうこじ)」という。

 一方、川地さんと日活時代に「三悪トリオ」と呼ばれた元俳優の沢本忠雄さん(82)が弔辞を読み「三悪トリオとして銀幕デビューした。その誇りをいつまでも忘れないでくれ」と語ると「わが青春に悔いなし。俺たちはそれを大きな声で言えるよな。誇りを持って天国にいてくれ。空を見てはお前を思い出すよ。長い間、ありがとう」と涙を浮かべた。また、参列者の1人のタレント坂本一生(46)は川地さんの地元、逗子市内の友人を通じて知り合ったとし「オヤジのように思っていました」と肩を落とした。