ダウンタウン、ナイティナインらを輩出した吉本興業のタレント養成所「NSC(吉本総合芸能学院)」大阪校40期生の卒業イベント「NSC大ライブ OSAKA 2018」が26日、大阪市内で開かれ、保育士と幼稚園教諭、小学校から高校までの教員免許をそれぞれ持つ男性コンビ「ポップマン」が優勝した。

 大阪出身の加藤聖也(21)は、ハイスクール漫才出場経験があり、認定ベビーシッター、保育士、幼稚園教諭2級の資格を持つ。相方の西本尚貴(23)は香川出身で、香川大学卒。両親とも公務員で、自身も教師を目指し小、中、高の教員免許を取得したが、昨年、NSCへ入学。「このまま40年、先生やって人生終わるのは…」と、冒険心に目覚めた。

 ともに1人で入学し、コンビ結成。加藤がネタを書き、演技力あふれるボケを売り物にする。西本は的確なツッコミで、いまだケンカは1度もないという。

 将来の目標には、2人とも「M-1(グランプリ)にあこがれて入ったので、M-1をとりたい」と声をそろえた。

 漫才に大事なのはテンポと、ツッコミのセンス。一瞬でも言葉に詰まると、客席には不安が覆う。

 決勝大会の進行を務めたタレントたむらけんじ(44)は「僕らの時代で言えば、漫才ができてたのは中川家ぐらい。今年は中川家(レベル)がいっぱいおった」と感心。中でも、優勝した「ポップマン」には「ツッコミのセンスはあるので、ボケの精度を高めていけば、十分やっていける」と感心しきりだった。