中村勘九郎(36)七之助(34)が28日、都内で会見し、6月に平成中村座スペイン公演を行うと発表した。

 日本スペイン外交関係樹立150周年を記念して催される企画で、平成中村座としてはアメリカ、ドイツ、ルーマニアに続く4カ国目となる。公演期間は6月27日から7月1日まで、会場はスペイン・マドリードのカナル劇場。

 演目は「藤娘」「連獅子」の2つ。勘九郎は「今回は今までと違って、舞踊だけの公演。『連獅子』は中村屋にとって欠かせないものだし、スペインのみなさまに情熱を届けるには一番いい演目だと思った」と演目を選んだ経緯を明かした。さらに「(歌舞伎を)見たことのない人たちが来ると思うので、度肝を抜かせるくらいの気持ちでやりたい」と力を込めた。

 スペインには、両親と家族4人で旅行で行ったことがあるという。勘九郎は「レンタカーがマニュアルだったので、母がクラッチを踏んで、父(勘三郎さん)がギアを変えて、バルセロナからグラナダまで行きました。楽しくもあり恐怖でもありました」と、横に座る七之助を見ながら、なつかしそうに話した。