2月に英国で、この夏5年ぶりのツアーを行うと発表した英バンド「ローリング・ストーンズ」だが、ミック・ジャガー(74)が、同バンドにとって、今年のサマー・ツアーが最後だとは思っていないと明かした。

 ジャガーは英サンデー・ポスト紙のインタビューで、「正直な話、この夏のツアーが最後だとは思っていない」とした上で、「いろんな理由で、もう演奏したくないと思う時が来るかもしれない。だが、それが今年の夏だとは思っていない」と語った。

 ジャガーは引退する前に、少なくともあと何回かはツアーを行いたいと決めているようで、他のメンバーも同じ気持ちだという。キース・リチャーズ(74)は、バンドが終わるとしたら、それはどんな時か、との質問に、「誰かが倒れでもしない限りはね。俺たちの間では、引退の話が出たことは一度もない。その日が来ることは間違いないが、近い将来ではない」と語った。

 ドラマーのチャーリー・ワッツ(76)が数日前、英ガーディアン紙のインタビューで、「とにかく、他のメンバーとプレイするのが大好きだということだけさ。バンドが終わることになっても、別に困ったりはしない」と語り、注目を集めた。

 さらに、「大きな心配は、バンドを続けるのに十分なほど、健康でいられるか? ということ。我々は以前のようには活動していないし、各コンサートの間には大きなギャップがあるからね」と、最近の心境を語っていた。(ニューヨーク=鹿目直子)