タレントのデヴィ夫人(78)が代表を務める芸能事務所「オフィス・デヴィ・スカルノ」(東京)の運営費を着服したとして、業務上横領罪に問われた事務所の元経理担当辻村秀一郎被告(60)の第2回公判が12日、東京地裁(大川隆男裁判官)で行われた。辻村被告は追起訴された業務上横領を認めた。今後も、追起訴が続くといい、次回公判は5月22日。

 1月の初公判に続き、デヴィ夫人も法廷に入り辻村被告の裁判を見守った。裁判後、取材に応じたデヴィ夫人は「お金は返って来ないけど、(裁判を)見届けたい気持ちですかね」と話した。

 また、新たに横領未遂が発覚したことを明かし「(被害総額は)もろもろ全部で2億7000万円なのですが、未遂も2200万円出てきました。まだ(追起訴が)続くんですね」と話した。

 事務所によると、辻村被告は11年2月、税理士事務所から派遣され経理を担当。デヴィ夫人が16年9月、税理士に資産運用の相談をした際に不正が発覚した。被害総額は2億6000万円以上に及ぶという。