作詞家売野雅勇氏がプロデュースするロシア出身の女性ユニット「Max Lux」が16日、東京・目黒のブルースアレイジャパンでライブ「ロシアより愛をこめて パート4 ダンス!ダンス!ダンス!」を開いた。「ジュリアに傷心」「六本木純情派」「2億4千万の瞳」など全23曲を熱唱した。

 11年の東日本大震災の時に、自身の命と引きかえに最後まで避難を呼び掛けた女性を歌った「聖なる人」ではアリシアとラーナは「7年がたちましたが、悲しんでいる人が立ち直れますように」と冥福を祈った。

 先月行われた平昌冬季五輪(ピョンチャン・オリンピック)の話題では、アリシアは「(男子フィギュアスケートの)羽生さんと宇野の応援をしていました」。ラーナは「私は宇野がタイプです」と笑顔。「メダルを取ることは素晴らしい。ロシアも(女子フィギュアスケートの)ザギトワとメドべージェワが活躍してくれました」と健闘をたたえた。

 恒例となった「役に立たないロシア語講座」では、ロシア語の「パリーグ」を紹介。その意味は「かつら」で、ラーナは「元ヤクルトの野村(克也)監督が、テレビで『私は現役時代は、ずっとパリーグでプレーしていた』と話していた時はビックリしました」と笑った。

 アンコールでは、ボブ・ディランの「マイ・バック・ページズ」を歌って「ノーベル賞を受賞したのは、音楽が文学と同じ価値があると認められたこと」と、その偉業をたたえた。最後は「Take Me To Fujiyama」を歌って「これからも頑張ります。また、ライブをやりますので、来てください」と笑顔を見せた。