テレビコメンテーターとしても活躍する国際政治学者の三浦瑠麗氏(37)が、自身が過去に受けたセクハラ被害を告白した。

 テレビ朝日の女性記者が財務省の福田淳一事務次官(58)から受けたセクハラ被害を週刊新潮で告発した一連の問題に端を発し、ネット上ではハッシュタグ「♯meToo」や「♯WeToo」などを利用し、実際に被害に遭った女性記者らが声をあげ始めており、元TBSアナウンサーでタレントの小島慶子は19日、ツイッターで「マスコミの性差別的な体質はこれを機にぜひ改めるべきだと強く思う。でもそれを批判するときに、容姿の整った女性記者や女性アナは中身がないという偏見を助長しないようにして欲しいです。性差別的な役割に悔しい思いをしながら、実績を積んでいる女性たちをおとしめないで」と切実な思いを訴えた。

 三浦氏は20日、ツイッターを更新。女性記者のセクハラ被害について「まず批判すべきは加害者」とした上で、「次に上司の間違った対処とセクハラへの意識が低い社内教育の欠如、その次に現場でそれを知りながら黙っていたあらゆる社の記者たちだと思います」と、記者が所属する組織側の問題点も指摘した。

 福田氏のセクハラ問題をめぐっては、女性記者による“ハニートラップ”を臆測する声も一部であがっているが、三浦氏は「福田次官の言動は女性蔑視で、ふつうに男性と仕事してるときとは人格がまるで変わっちゃうのに、この期に及んでなんで彼がテレ朝にはめられたと思う人がいるんだろう。はめるためならそもそも自社が傷むような週刊新潮報道にはならないよ。テレ朝はかなり本件でダメージを受けたんだから」とコメントした。

 また三浦氏自身も過去に国内外でセクハラ行為を受けたことがあると告白。「日本の学界で受けたセクハラと暴行のパターン。トイレまでつきまとう。学会で泊まっているホテルがどこなのかをしつこく聞く、エレベーターで乗り合わせるなど人がいないときに性的な暴言をはく、あるいは触ろうとする。時にはそのあとに悪く思ってないよね?と念押しする。ひよっこだったときはね」と明かし、さらに被害を相談した当時の先輩や上司からは「同情はされても証拠立てられないとして放置されました。ワンピースを着ないでズボンをはいた方が良いのではないかという親切な助言もいただきました」と当時を振り返った。